■カモの羽と換羽
マガモやオシドリといったカモは、とても羽の色合いが美しく、
写真や絵を描いたりするときのモデルとしてもよく使われています。
ですが、冬や夏に犬や猫の毛が生え変わるように、カモにも羽が生え変わる時期というものがあります。
その時期にオスのマガモなどを見ると、ほとんどメスと変わらない容姿をしています。
この行動を換羽といい、晩春から初夏にかけての抱卵を開始した時期と同じ頃におき始めます。
この頃になると、メスカモは子育てに集中するため、飛ぶ必要がなくなり羽が生え変わり始め、
オスはメスに対する求愛行動をする必要もなく、更に他の土地へ渡る必要もないので、羽が抜け落ちても問題ありません。
また、羽が抜け落ちるといっても、すべての羽が抜け落ちるわけでもありません。
これらのことからも分かる通り、この時期に換羽が行われる理由としては、
カモにとってあまり飛ぶ必要性がない時期だからではないかと言われています。
もし、綺麗なカモを観察したり、写真に収めたりする場合には、
11月〜12月の間が最も羽が生え揃い、綺麗なカモを見ることができます。
■カモの渡りの理由
カモは越冬地から繁殖地の間を自分の命を危機に晒して渡りを行います。
渡りには、非常にたくさんのエネルギーを使い、渡りの時に命を落とすカモも少なくはありません。
基本的に日本は越冬地にあたるため、繁殖地として日本に訪れたり、もしくは帰ってくる事は少ないようです。
■カモの繁殖
巣を作る仕事は、オス、夫婦の仕事ではなく、メスだけの仕事です。
「オシドリ夫婦」という言葉もありますが、巣作り、子育てはメス任せです。
これは、夫婦間の繋がりが強い鳥類にしては珍しいといえます。
因みに、同じ鳥類である白鳥は、夫婦で巣作り、子育てを行います。
また、カモは枯れや葉や草を遠くから集めてきて巣を作るわけではなく、
メスカモが選んだ場所の近辺から枯葉などの巣の材料になるものを集めてある程度の形を作り、
主にはメスカモの羽を使って巣を作るといわれています。
また、カモはカッコウやホトトギスのように他の鳥に子育てを任せる托卵を行う種類もいるのだそうです。
基本的には、そういった習性を持っているカモは少ないものの、
本来であれば日本にやってこないハジロ類が行うようです。
■カモの子育て
親カモの後ろをヒナのカモが追いかける姿は非常に愛らしいですよね。
しかし、ヒナを引き連れたカモがすれ違ったりすると、
ヒナが自分の親とすれ違ったメスカモを間違ってしまい、付いていってしまうということがあるそうです。
しかし、他人の子だからといって親カモがその他人の子の子カモの子育てを放棄するわけでもなく、
しっかりとヒナが巣立ちをできるようになるまで育ててくれます。
カモの種類
マガモからアイガモ、オシドリなどなどたくさんの種類が日本にいるカモ。
マガモなどは誰でもわかるかもしれませんが、実はよく姿が似ている別種類のカモかもしれません。
では、日本の池、川、沼、湖などで見かけることの多いカモについてご紹介します。
■マガモ
オスの配色が非常に特徴的で、頭と首の部分が綺麗な緑色をしています。
オスは比較的に他のカモと間違えることはありませんが、
メスのマガモはカルガモとよく似た色合いをしているので、間違えることがあります。
また、水辺であれば淡水でも海水でも生活できるといわれています。
■アイガモ
我々がカモ肉よして食べている大半の肉はこのアイガモから得られるカモ肉です。
アイガモは、アヒルとマガモを交配して作られたカモです。色合いは、アヒルではなく、マガモに似ています。
■カルガモ
全体的に茶色で統一されており、オスメス間の違いもほとんど見分けが付かないとされています。
ですが、若干オスのカルガモの方が黒いように感じられます。
マガモなどとは違い、渡りを行わない留鳥です。水辺の近くであれば、わりと容易にみることのできるカモです。
■オシドリ
とても色の綺麗なカモです。
カモの中では珍しい生態の持ち主で、えさとしてドングリを食べたり、
木のうろに巣を作ったりするなど他のカモにはない生態を持っています。
しかし、オシドリ夫婦の語源ともなっているオシドリですが、
実際は他のカモと変わらず一生同じつがいと生活しているわけではありません。
■コガモ
その名の通り、カモのカナでは小型のカモです。
メスは他のカモと同様に地味な色合いですが、
オスはマガモと違って全体に入っているわけではありませんが頭に緑色が入っています。
体全体は灰色をしています。小型という点を見ても、あまり他種のカモと見間違えることは少ないかと思われます。
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